マイクロインフルエンサーとは?定義、フォロワー数、費用相場、メリットを解説
日本、台湾ともに「マイクロインフルエンサー」(英語:Micro Influencer、中国語:微網紅)という言葉が存在しています。
この記事ではマイクロインフルエンサーの定義、フォロワー数、報酬費用相場、マイクロインフルエンサーに依頼するマーケティング上のメリット、ナノインフルエンサーとの比較を解説します。
この記事ではこれまで70件以上の台湾インフルエンサーとのコラボレーションを成功させてきたフレンド台湾が下記の内容にお答えします。
マイクロインフルエンサーとは?
インフルエンサーは影響力の強さにより、一般的にはナノインフルエンサー、マイクロインフルエンサー、ミドルインフルエンサー、トップインフルエンサーの4つに分類されます。影響力の強さの基準はフォロワー数の大小となります。
インフルエンサーが使用するSNSによりフォロワー数の名称は若干異なります。
Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)の場合は該当するSNSでインフルエンサーの「フォロワー」の項目を見ればフォロワー数を確認できます。YouTubeの場合はご存知のとおり「チャンネル登録者数」がフォロワー数に該当します。
マイクロインフルエンサーのフォロワー数
上図に示した通り「マイクロインフルエンサー」のフォロワー数は10,000 – 100,000人となります。1万人未満の場合はナノインフルエンサーに分類され、10万人以上の場合はミドルインフルエンサーに分類されます。
台湾人マイクロインフルエンサーの費用相場
台湾人マイクロインフルエンサー報酬費用相場はFacebookまたはInstagram1投稿につき台湾ドルで16,000元 – 80,000元、日本円換算で75,000円 – 380,000円となります。ナノインフルエンサーの約2倍、ミドルインフルエンサーと比較すると約1/4の費用でSNSを投稿してもらうことが可能です。
インフルエンサーマーケティングに共通して言えることですが、上記費用はあくまでも目安であり、通常それぞれの案件ごとに各インフルエンサーと交渉した上で費用が決定します。投稿回数、投稿内容、インフルエンサーとの関係性など様々な要素が関係しています。
各レベルのインフルエンサーの報酬費用相場や費用に影響を与える要素については次の表と記事をご参照ください。
インフルエンサーの規模 | フォロワー数 | 価格/1投稿(台湾元/日本円) |
---|---|---|
ナノインフルエンサー | 1万未満 | 6,000元 – 16,000元 28,000円 – 75,000円 |
マイクロインフルエンサー | 10,000 – 100,000 | 16,000元 – 80,000元 75,000円 – 380,000円 |
ミドルインフルエンサー | 100,000 – 1,000,000 | 60,000元 – 400,000元 280,000円 – 1,880,000円 |
トップインフルエンサー | 1,000,000以上 | 300,000元から 1,4000,000円から |
台湾と日本人口の比較
2024年1月の統計によると台湾の人口は23,940,000人です。日本の人口は1億2300万人で台湾の人口は日本の約1/5となります。
ソーシャルメディアのユーザー数については台湾は19,200,000人で人口の80.2%、日本は96,000,000人で人口の78.1%となっており割合に大きな差はありません。
上記のインフルエンサーのフォロワー数別の影響力を考える時、日本との人口差を考慮する必要があります。人口比で計算すると大まかにいって台湾のインフルエンサーのフォロワー数を5倍したのが日本のインフルエンサーと同等の影響力と考えることもできます。
例えば台湾の100万人フォロワー数のインフルエンサーは日本の500万人インフルエンサーに相当するイメージです。
マイクロインフルエンサーに依頼するマーケティング上の3つのメリット
「マイクロインフルエンサー」に依頼するマーケティング上のメリットですが、下記の3つがあげられます。
1.コスパが良い
前述の費用相場で解説した通りマイクロインフルエンサーはミドルインフルエンサーと比較して約1/4の費用で投稿してもらうことが可能です。そのため低予算でもインフルエンサーを起用したマーケティングが可能になります。
予算面ではトップやミドルインフルエンサーを1名起用する費用で、マイクロインフルエンサーを3~5名程度起用することが可能です。
複数名起用することでリスク分散することも可能です。トップ・ミドルインフルエンサーであったとしてもターゲットの属性がずれていたり、投稿内容がいまいちだったりする可能性があります。そうであればマイクロインフルエンサーを複数名起用ことでそのような失敗のリスクを最小限に抑えることができます。
さらに複数名起用することで相乗効果を得ることもできます。なぜなら台湾のネットユーザーは旅行や商品購入前に「調べもの」する習慣があり、SNSや検索エンジンを利用して一つの商品に対して複数のインフルエンサーのコメント等を参考にして購入の意思決定をしているからです。1名のトップインフルエンサーの推薦よりも3名のマイクロインフルエンサーの発言の方が重視される傾向があります。
2.ターゲットの精度が高い
マイクロインフルエンサーは通常特定のグループで発展したり、友人や家族を通じて情報が広まったりします。そのため、フォロワーは強い共通の好みを持ち、ターゲットの均質性が高いといえます。
そのため、マイクロインフルエンサーのフォロワーは非常に似たターゲット属性をもち、ミドル、トップインフルエンサーのフォロワーより集中しています。商品やサービスののターゲットとなる対象者に合わせたマイクロインフルエンサーを選んでマーケティングを行うと、プロモーションしたい対象者に向けてより集中的にマーケティング上することができます。
3.エンゲージメント率が高い(いいね、シェアなど)
マイクロインフルエンサーのもう一つのメリットは、高いエンゲージメント率です。エンゲージメントとはSNSにおいて、「いいね」、「シェア」、「リツイート」など投稿に対する反応のことです。SNSにおいてはインフルエンサーとユーザーとの関わりを表す重要な指標となり、エンゲージメント率が高いとユーザーからの支持や信頼が高いことを示しています。
フォロワー数がほどほど多くないことが逆にエンゲージメント率を高める要素となります。トップインフルエンサーの場合、数十、数百万人いるフォロワー数の反応に対し、インフルエンサーが返信(反応)するのは難しくなりますが、マイクロインフルエンサーそれほど時間的な負担なく返信することが可能なためエンゲージメント率が高まりやすくなります。
また、マイクロインフルエンサーとフォロワーとの間には友達のように距離感がなく、LINEでメッセージを送信する感覚でSNSを使用するためエンゲージメント率がさらに強化されます。マイクロインフルエンサーはフォロワーの反応やコメント、メッセージに対して、より迅速に対応できます。
こうしたユーザーとの信頼関係がマーケティング上大きな効果を発揮することになります。
マイクロインフルエンサーとナノインフルエンサーとの比較
ナノインフルエンサーはフォロワー数1万人未満の小規模インフルエンサーとなります。
ナノインフルエンサーに依頼するメリットは費用が安いことです。マイクロインフルエンサーの約1/2の費用で投稿してもらうことができます。別のメリットとしてマイクロインフルエンサーと同様の高いエンゲージメント率が期待できます。費用も安いため複数名のナノインフルエンサーを起用することで高いマーケティング効果を狙ってナノインフルエンサーを指定してくるクライアントもいます。
ナノインフルエンサーのデメリットとしては、インフルエンサーとしての経験が少なく、投稿内容のジャンル等も安定していない可能性があることです。そのためフォロワーの属性がまだ確立されていない場合もあります。通常、インフルエンサーは「副業」として行っており、別の本業をもっているため、時間的にも余裕のないインフルエンサーもいます。またプロ意識のかけたインフルエンサーもいるため注意が必要です。
このような理由からある程度の時間と経験を積んだマイクロインフルエンサーに依頼する方がマーケティング上成功する可能性高まると言えるでしょう。
まとめ
この記事ではマイクロインフルエンサーの定義、フォロワー数、費用相場、メリット、ナノインフルエンサーとの比較を解説しました。
フレンド台湾では多数の台湾在住・日本在住の台湾人マイクロインフルエンサーとのコラボレーション成功経験があります。
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