【2024年】台湾SNSランキングとSNS事情ー日本と比較、FBを活用すべき理由
台湾でのマーケティングを検討するにあたり、ソーシャルメディアの利用状況を理解することが非常に重要です。
台湾では全人口中80.2%の人がSNSを使用しています。(日本78.1%)。割合では日本とあまり変わりませんが、SNS平均使用時間は日本の53分/日に対し、台湾は1時間59分と、2倍以上の時間SNSを利用しています。
このことから日本以上にソーシャルメディアを活用したマーケティングを展開する有効性が見えてきます。では具体的にはどのソーシャルメディアプラットフォームの人気が高いのでしょうか?
この記事では2015年より台湾人インフルエンサー施策サービスを提供しているフレンド台湾が日本の皆様へ台湾のSNS事情を理解し、インバウンドや越境ECマーケティングにご活用いただけるように下記の情報を提供いたします。皆様のお役に立つことできれば幸いです。
人気のSNSランキング
台湾
ソーシャルメディアプラットフォーム | 使用率 (%) |
---|---|
LINE | 90.9 |
85.1 | |
68.1 | |
Facebook Messenger | 61.0 |
TikTok | 37.6 |
X (Twitter) | 31.6 |
24.9 | |
iMessage | 18.3 |
15.5 | |
Telegram | 15.3 |
・各プラットフォームを毎月少なくとも1回以上使用する16歳から64歳のインターネットユーザーの割合
・データ引用: GWI (2023年第3四半期)
台湾ではSNSプラットフォームとしてLINEの人気が非常に高く、使用率は90.9%を記録しています。LINEが台湾市場に深く浸透しており、コミュニケーション手段として広く受け入れられています。
Facebookもまた、使用率85.1%と非常に高く、台湾において重要なソーシャルプラットフォームであることがわかります。
日本のランキングには入っていないWeChatの使用率は24.9%となっており中国本土と連絡をとる人々にとって利用されるコミュニケーションツールとなっています。
日本
ソーシャルメディアプラットフォーム | 使用率 (%) |
---|---|
LINE | 83.4 |
X (Twitter) | 55.2 |
52.6 | |
24.4 | |
TikTok | 22.9 |
iMessage | 17.0 |
Facebook Messenger | 9.8 |
5channel | 9.7 |
8.3 |
・各プラットフォームを毎月少なくとも1回以上使用する16歳から64歳のインターネットユーザーの割合
・データ引用: GWI (2023年第3四半期)
人気のSNS 台湾と日本の比較
下記の台湾と日本で人気のソーシャルメディアプラットフォームの共通点と相違点について比較してみます。
共通点ーLINEの高い人気
台湾と日本でLINEは最も使用されているSNSメディアであり、83.4%(日本)と90.9%(台湾)という非常に高い使用率を示しています。LINEは人々の日常における主要なコミュニケーションツールとなっています。
そのためLINEを活用したマーケティングでは日本で対策がそのまま台湾でも適用できる場合が多くあります。
相違点
FacebookとInstagram
台湾ではFacebook(85.1%)とInstagram(68.1%)の使用率が非常に高く、多くのユーザーに利用されています。これに対して日本では、Facebook(24.4%)とInstagram(52.6%)の使用率が相対的に低く、特にFacebookの差は顕著です。
日本ではFacebookの人気が低くあまり馴染みのない方も多いと思いますが、台湾人のFacebookの利用率は非常に高く、台湾人口の70.8%がFacebookを利用しています。
台湾のSNSマーケティングにおいてFacebookとInstagramは最重要のメディアとなっています。
X(Twitter)
日本ではX(Twitter)の使用率が55.2%と非常に高く、特にニュースの共有や意見のコメントに利用されることが多いです。
それに対し台湾ではXの使用率は31.6%と他のSNSと比較してそれほど使用されていない状況です。
台湾では全人口の19.4%がXを利用しており、日本では59.7%がXを利用しているというデータもあります。
台湾のマーケティングにあたりXの使用人口が日本よりかなり少ないことに留意する必要があります。
台湾ではFacebookを活用する必要がある理由
前述のとおり台湾ではFacebook(85.1%)の使用率が非常に高く、台湾向けのインバウンド集客や越境ECマーケティングにおいてFacebookを積極的に活用する必要があります。下記、台湾ではFacebookを活用する必要がある理由を2つまとめてみます。
1.人口比とリーチ率
下記はメタ社が公開している台湾でのFacebook広告に関するデータとなります。
項目 | データ |
---|---|
Facebook広告の総潜在リーチ | 16.95百万人 |
Facebook広告リーチ対総人口比率 | 70.8% |
Facebook広告リーチ対インターネットユーザー比率 | 78.1% |
四半期ごとのFacebook広告リーチの変化率 | -1.5% (-25万人) |
年間のFacebook広告リーチの変化率 | +4.6% (+75万人) |
女性Facebook広告リーチ対全体Facebook広告リーチ比率 | 50.0% |
男性Facebook広告リーチ対全体Facebook広告リーチ比率 | 50.0% |
18歳以上の全体Facebook広告リーチ対全人口比率 | 83.4% |
18歳以上の女性Facebook広告リーチ対女性人口比率 | 82.9% |
18歳以上の男性Facebook広告リーチ対男性人口比率 | 86.3% |
上記のデータから読み取れることととして、台湾のFacebook広告リーチは全人口の約70.8%(全インターネットユーザーの78.1%)に相当し、多様な年齢層に広告のインプレッションが可能です。
男女別のリーチ比率は50%で性別を問わず幅広いターゲット層にアプローチするのに役立ちます。
さらに18歳以上の成人に対するFacebook広告リーチ率は非常に高く、成人全体の83.4%に達しています。購買力を持つ成年層に効果的に訴えかけることができることを意味します。
このデータから、台湾におけるFacebook広告のリーチ率と市場浸透率の高さ考慮すると、台湾向けマーケティングにおいてブランド認知度の向上やエンゲージメントの強化、そして最終的な売上増加を目指すためのツールとしてFacebookを活用すべきであることが理解できます。
2.ウェブサイトへの誘導
ソーシャルメディアプラットフォーム | ウェブトラフィックのシェア (%) |
---|---|
66.2 | |
9.4 | |
X (Twitter) | 8.6 |
7.8 | |
YouTube | 6.9 |
0.6 | |
0.3 | |
その他 | 0.3 |
・データ情報源: StatCounter
・日付:2023年12月
この表は、台湾での各SNSから公式サイトなどへのウェブサイトへのトラフィックの流入割合を示しています。
簡単に言うとSNSの投稿を見て、リンクをクリックした割合を表しています。
Facebookが66.2%と圧倒的に多くのウェブトラフィックを誘導しており、InstagramやXなど他のメディアと比べてその差は顕著です。
このため、Facebook投稿内に公式サイトやECサイトへのリンクを記述することで自社のウェブサイトのアクセスを増やしたり、ブランドを深く理解してもらえたり、ECサイトから商品購入へと繋げていくことが可能です。
Instagramでは写真を中心にブランドイメージの向上に活用できますが、Facebookの場合、もっと直接的に消費への行動を起こすことが可能です。
まとめ
上記、台湾と日本のSNSランキング、台湾と日本のSNSの共通点と相違点、台湾ではFacebookを活用する必要がある理由について考察しました。
日本との明確な相違点として台湾ではFacebookの人気が非常に高いことが挙げられました。
これらから中国語で自社のFacebookページを運用しFB広告を活用すること、さらに台湾で人気のインフルエンサーにFacebook投稿をしてもらい、FB広告を利用することなどを通して効果的に台湾向けマーケティング対策を行うことが可能です。
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