2024年台湾人の日本旅行に対する感想「生の声」を紹介
2024年日本のインバウンド、訪日外国人観光客は引き続き増加しています。その影響で台湾人の日本旅行に対するイメージも変化しています。
この記事は15年間にわたり台湾現地で台湾向けSEOやインフルエンサー施策サービスを提供しているフレンド台湾がお届けいたします。
下記、2024年4月に台湾の口コミサイト(電子掲示板サイト)「PTT」に投稿された台湾人の「生の声」をまとめてみます。下記の情報が皆様のインバウンド集客強化のお役に立てれば幸いです。
2024年台湾人の日本旅行感想
下図の台湾口コミサイトに投稿された台湾人の日本旅行に対する討議をまとめてみます。
観光地の混雑
まず、最も多くの声が上がっているのが観光地の混雑です。日本の主要観光地や大都市(例えば京都、大阪、東京)は、観光客で非常に混雑しています。人気の観光地では、写真を撮る場所も観光客でいっぱいで、良い写真を撮るのが難しいという声が多く聞かれます。この混雑は特に桜のシーズンやゴールデンウィークなどの繁忙期に顕著で、多くの観光客が同じ場所に集中するため、観光体験が損なわれてしまうことがあります。
生の声
・日本の主要観光地や大都市(例:京都、大阪、東京)は観光客で非常に混雑している。
・人気の観光地では、写真を撮る場所も観光客でいっぱいで、良い写真を撮るのが難しい。
・欧米人と台湾人が多い、中国人は少ない。
・東北など地方は人が少ない。
・人気のスポットは人だらけ。それ以外は人は多くない。
・以前は待たずに入れたレストランでも、今は1時間以上待つことがある。
サービスの質
混雑に伴い、レストランや観光施設での待ち時間も増加し店員の態度が以前より悪くなり、サービスの質が低下していると感じる人も少なくありません。
生の声
・態度の悪い店員に会う確率が高くなった。
・サービスの質が低下していると感じる。
・店員はほとんど日本人ではなく外国人になった。
・コンビニの店員の態度最悪。
・日本人の店員も以前より礼儀正しくなく、サービスも細やかでなくなった。
価格の上昇
もう一つの大きな変化は、レストランや宿泊施設の料金が大幅に値上がりしていることです。例えば、桜のシーズンには宿泊費が前年の4倍に跳ね上がったという人がいます。また、京都の観光地や市場などで以前よりも高騰しており、外国人観光客をターゲットにした商売が増えているという意見もあります。
生の声
・以前は680円、780円だったラーメンが1000円超え。
・焼き肉も高くなった。2倍くらい?
・レストランや宿泊施設の料金が大幅に値上がりしている。
旅行の質の低下
これらの要因が重なり、旅行の質が低下したと感じる人が増えています。混雑やサービスの低下、価格の上昇により、以前のような快適で楽しい旅行体験が損なわれていると感じる人が多いようです。
生の声
・日本旅行が混雑やサービスの低下、価格の上昇により、旅行の質が低下したと感じる。
・外国人観光客をカモに商売する人が増えた。
台湾人が思いついた代替案
このような状況に対して、一部の台湾人は混雑を避けるために、人気の少ない地域や観光地を訪れることを推奨しています。例えば、佐賀、仙台、名古屋、岐阜、伊勢、東北地方などが挙げられています。これらの場所では、観光客が少なく、より静かで落ち着いた旅行を楽しむことができます。
台湾国内旅行との比較
それでもなお、多くの台湾人は、日本旅行は依然として台湾国内旅行よりも優れていると感じています。台湾国内の旅行は渋滞やサービスの質に不満があるという意見が多く、特に連休や祝日には、観光地が混雑し、交通渋滞が発生します。これに対して、日本の観光地の方が全体的なサービス水準が高いと感じている人が多いようです。
インバウンド集客を強化するには?
こうした台湾人の「生の声」を参考にすると、インバウンド集客を強化し、店舗の売上を増加させるためには、観光地の混雑やサービスの質の低下といった課題を解決しながら、観光客に魅力的な体験を提供することが重要です。以下の対策を考えてみました。
1. 混雑緩和と予約システムの導入
台湾ではレストランに行く前に席の予約をするのが日常となっています。人気のレストランであれば予約するのが当たり前です。
オンライン予約システムの導入
人気のレストランや観光施設では外国語対応のオンライン予約システムを導入することができるかもしれません。訪問時間を指定してもらうことで待ち時間を短縮できます。待ち時間を短縮できるため、顧客満足度を高めことができます。
オフピーク割引
個人旅行の場合、時間に柔軟性がある場合が多いため、平日の午前中や夕方など、比較的空いている時間帯に来店すると割引を提供するクーポンやプランを提供できるかもしれません。なお、台湾人は「クーポン」が大好きですので、中国語繫体字でクーポンを提供することもできます。
2. サービスの質の向上
多言語対応の強化
店内表示やメニューを多言語化することができるかもしれません。外国人観光客が快適にサービスを利用できるようになり、満足度が上がりリピーターの増加が期待できます。
スタッフの教育
定期的な接客トレーニングを実施することができるかもしれません。
3. 価格の透明性
価格表示の透明化
外国人ゆえに騙されるかもしれないという不安に対応するため、商品やサービスの価格を明確に表示し、隠れた追加料金がないことを強調することができるかもしれません。日本人と外国人で2重料金を設定すると不公平感が高くなるため、すべての人に同一料金で提供するのがベストです。
4. 地方観光地
上記の台湾人の感想から、今、地方観光強化のチャンスであるとわかります。台湾人も混雑を避けるため、コスパや観光の質を求めて地方への旅行に関心があります。
そのため地方の観光地やレストラン、自治体がインバウンド集客強化のために積極的に外国語で情報を発信していくこと、インフルエンサー施策を通じてインフルエンサーにSNSで紹介してもらうことで、より多くの台湾人にその良さを知ってもらうことで、集客強化へつなげることができます。
まとめ
この記事を通して外国人観光客増加にともない、台湾人の日本旅行に対するイメージも変化していることがわかりました。観光客の混雑、値上げの影響、サービス品質の低下を感じている台湾人旅行者が多いこと、それでも日本旅行は魅力的で、台湾の国内旅行よりも質が高いと感じています。この様な状況から今地方は特にインバウンド強化のチャンスであるともわかりました。
なかなか聞けない生の台湾人の声を参考にこれからのインバウンド対策にお役に立てていただければ幸いです。