【飲食店編】台湾人インバウンド集客対策5選
訪日台湾人観光客は飲食店にとって安定した大きな収入源となる可能性があります。
台湾人はコロナ前、後とも安定して日本旅行を楽しんでおり、リピーターが多いのが特徴となっています。連休のたびにちょこっとだけ日本旅行に行く人も多数います。
飲食店としてそのような台湾人インバウンド集客を強化するために何ができるでしょうか?
飲食店と言っても和食、焼き肉、ラーメン、カレー、寿司、牛丼、しゃぶしゃぶ、餃子、チェーン店、フランチャイズ店、個人店など様々なジャンルや形態がありますが、「台湾人」インバウンド集客のために共通点を下記まとめてみました。
この記事は2010年より台湾向けSEOを、2015年より台湾人インフルエンサー施策を提供しているフレンド台湾がこれまで日本の飲食店の集客を支援してきた多数の経験からまとめたものとなります。少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
飲食店編台湾人インバウンド集客対策5選
1.口コミ
台湾において「口コミ」の影響力は非常に大きく、「集客」という目的のためには口コミが不可欠といっても過言ではありません。
ランチ、ディナーに行く前に「必ず」Googleマップや検索エンジンで口コミの確認をしてから行動の決定をしています。台湾現地の飲食店のみならず、海外旅行の際も同様に口コミの確認を重視しています。
上記は台湾人がブランド検索に使用するメディアであり、上位3位はサーチエンジン、ソーシャルネット、口コミとなっています。1位の検索エンジンを使用してソーシャルネットや各サイトの口コミを検索し確認しているケースが多いため、口コミ対策が非常に重要であると言えます。
(データ:datareportal.com)
台湾の飲食店ではテーブルに口コミを書き込でくれたら「ドリンクサービス」などのポップがおいてあるケースが多く、人々は気軽に口コミを書いてくれます。台湾人の生の声を書いてもらうことで、次の台湾人に来客してもらえるチャンスが広がります。できれば写真付きの口コミを書いてもらえるようにお願いもできます。
そのためにMEO対策も有効です。MEOとは、Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)で、Googleマップで検索結果が上位に表示されるために様々な施策を行うことです。
具体的には店舗情報を台湾人が使用する中国語繫体字に翻訳して多言語で設定しておくことです。
台湾人が口コミを確認するサイトとしてはGoogle MAP、SNS、台湾の電子掲示板サイトが主なメディアとなっています。
Googleマップは台湾のユーザーが口コミを確認する場合、中国語繫体字で書き込まれた内容が日本語より上位に表示されますので、いかに中国語繫体字で良い評価の口コミを書いてもらうことができるかがポイントとなります。
他のメディアの場合日本のお客様が口コミの存在を確認するのは少し難易度が高いかもしれません。
「口コミ」の効果は強力で、逆にマイナスの評価が増えてしまうと、集客にもマイナスの影響が及びます。その対策を下記簡単にまとめます。
マイナスの口コミ対応方法
1.マイナスの口コミに返答する
もしマイナスのコメントが事実であれば、店側はそのコメントに直接返答し、不手際を認め、当時の状況を説明することができます。
これにより消費者の不満をなだめるだけでなく、潜在顧客に向けて店が改善意欲を示していることをアピールでき、ブランドイメージを保持する助けにもなります。
中国語繫体字の内容なので難しいかもしれませんが、Google翻訳等を利用して内容を確認し、英語または中国語繫体字で返答するのがベストとなります。
2.さらに多くの良い口コミを集める
口コミにマイナス評価がつくことは台湾のユーザーも理解しています、すべての人から100満点を得るのは不可能です。そのため自然な口コミの場合、一般の人が許容できるマイナス面があって当然です。そのため少数のマイナスの口コミには過度に心配する必要はなく、それより引き続き良い口コミを集めていくのが得策と言えます。飲食店の場合、ちょっとしたサービスを提供するだけで口コミを書いてもらえるケースが多いです。
上記はすでに台湾人が来客している場合に可能な対策であり、もし現状ほぼ台湾人客がいないのであれば、インフルエンサーを起用し最初に口コミをインフルエンサーに書いてもらい、口コミの起爆剤とすることができます。インフルエンサー起用については下記項目で詳細に解説します。
2.インフルエンサー施策
台湾ではインフルエンサーの影響力が非常に強く、彼らがSNSで発信する内容は一種の口コミとも言えます。台湾人目線でのリアルな感想やおすすめコメントが集客への強力な手段となります。
インフルエンサー施策とはインフルエンサーに実際にその飲食店に行ってもらい、食事を体験してもらった上で、彼らの運営するブログ、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブチャンネル等で情報を発信してもらいます。
おすすめの発信内容はブログ(またはYouTube)とフェイスブックとインスタグラムの組み合わせとなります。
ブログ記事は長期的に検索エンジンからのアクセスを得ていくのに役立ち、検索エンジンを使用し積極的に情報を探しているユーザーにアプローチできます。
台湾ではSNSとしてFacebookの人気が非常に高くネット人口の85.1%がFacebookのユーザーとなっています。彼らがフォロワーしているインフルエンサーに投稿してもらうことで、数万人、数十万にいるフォロワーに対して短期的に大量にリーチすることができます。
インスタグラムはご存知の通り主に写真をを投稿するのに適しており、インフルエンサーに良いイメージの写真を投稿してもらうことでイメージアップへとつなげることができます。
場合によって、インフルエンサーにGoogleマップの口コミや他のメディアに口コミを書いてもらうことでさらなる相乗効果を期待することができます。
フレンド台湾では人気の台湾人インフルエンサーにお客様のところまで訪問取材してもらうサービスを提供しています。興味のあるお客様は下記のページをご参照ください。ご活用いただければ幸いです。
3.クーポン
日本ではフリーペーパーやフリーペーパーを経営する会社のウェブサイト通して飲食店のクーポンが幅広く配布されており、多くの日本人はそのようなメディアを通じてクーポンを入手しています。
台湾でもクーポンの人気が非常に高く、台湾で最大の人気のショッピングサイトshopeeではクーポンが頻繁に配布されており、クーポンが商売の大きなポイントにもなっています。消費者もクーポン配布情報に目を光らせています。クーポンの利用は台湾でも日常となっています。人々はよりお得な情報を求めています。
しかし台湾人が日本のフリーペーパーやクーポンサイトからクーポンを入手するのは難易度が高く、クーポンが欲しくてもどこにあるか分からないケースが多々存在しています。
そもそも台湾ではフリーペーパーが存在していないため、日本のフリーペーパーを手に取る可能性も非常に低いと言えます。
そのため具体的な対策として、Googleマップにクーポンを投稿することができます。
また、簡単な情報だけでも良いので自社のウェブサイト、Facebookサイトを運営し、そこにクーポンを掲載することができます。
もし前述のインフルエンサー施策を行う場合は、インフルエンサーにクーポンの入手方法を紹介してもらうことで効果をさらに高めることができます。
4キーワード対策
自社で店舗のウェブサイト、Facebookサイトを中国語繫体字で運営することができれば、さらに積極的な情報発信を行うことができます。その際、キーワード対策を忘れずに行うことで、少ない費用で大きな効果を得ることができます。
飲食店の最大キーワードは「地名」です。
通常「地名」+「特徴」をキーワードとして設定することができます。
台湾ユーザーが頻繁に使用するキーワードを理解し、サイト上に配置することでキーワード対策を効果的に行うことができます。
例えば台湾人がグルメを探す際は、「美食」、「必吃」(必ず食べるべきの意味)などのキーワードが使用されます。
フレンド台湾では1回のみ8万円からの「台湾SEO「売れる」キーワード分析プラン」をご用意しておりますので、ご活用いただけると幸いです。
5.メニューの多言語化
上記を通じて「集客」に成功した場合、台湾人に安心してお店を利用してもらうために、メニューの多言語化をしておくことをお勧めします。メニューの多言語化は顧客体験向上につながり、外国人に安心して利用してもらうことが可能になります。
台湾では中国語繫体字が利用されており、中国大陸の簡体字とは字体が異なっています。また、中国人と台湾人では習慣的使用する語彙や表現が違うため、可能であれば台湾人ネイティブに中国語繫体字してもらうことで台湾人により親しみを感じてもらうことができます。メニューの翻訳は頻繫にするものではないため、一時的に少しの費用をかけるだけで長期的なメリットを期待できます。
メニューだけではなく、店舗の料金体系や注文方法を外国語で丁寧に説明することとも満足度向上につながります。
日本の飲食店には、コース料理や食べ放題、時間制限、最低注文数、テーブル会計、食券システムなど、さまざまな料金体系や注文方法があります。これらは日本人には理解しやすいかもしれませんが、訪日外国人観光客にとっては少し複雑で分かりにくいこともあります。
お金に関わる大切なことなので、誤解を避け、スムーズな体験を提供するためにも、外国人観光客向けに料金体系や注文方法を分かりやすく説明するPOPを用意すると良いでしょう。言語だけでなく、写真やイラストを使って一目で理解できるよう工夫するのも親切です。
まとめ
上記、飲食店編台湾人インバウンド集客対策5選となります。
台湾人インバウンド集客には「口コミ」対策が最重要課題となります。無料で対応も可能ですが、初期段階では特にインフルエンサーを起用することで「口コミ」の起爆剤とすることができます。
以上、台湾人インバウンド集客専門のフレンド台湾から飲食店の台湾人集客対策をお届けしました。上記の情報が皆様のお役に立てれば幸いです。